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Wikipediaの共同設立者の一人であったラリー・サンガーが、より進化したオンライン百科事典を標榜する競合サービスである「Everipedia」のCIOに就任したようです(’17年12月)。
さらにこのEveripediaは、2018年より同サービスにブロックチェーン技術を導入するとか。ブロックチェーンとは、昨今話題のビットコインの仕組の中核をなす技術です。
元よりEveripediaは記事の作成・編集等を行うユーザーにIQという独自のポイントを付与していたのですが、これがブロックチェーンと紐づくことにより、編集者は記事のキュレートに対するインセンティヴとしてトークンを手にすることが可能となるわけです。
このことは、WikipediaとEveripediaという二つのサービスの質を、決定的に変えてしまうかもしれません。
Everipediaにおいて、記事の編纂に携わる者は配当を受け取るために、より公正で客観的な態度を求められることになります。場合によっては、ポイント(トークン)を没収されてしまうことも有り得るからです。
こうした仕組みがサービスの本質的な質の向上にどれほど寄与するのか、実際の所はこれからはっきりしていくことでしょうが、いずれにせよこれまで当たり前だった“Wikipedia一強”の時代も、もしかしたら少しづつ変わっていくかもしれません。
T.K.