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Newsスタッフコラム

コインハイブ裁判の影響について

先日、個人的に注目していたコインハイブに関する裁判の判決が東京高裁であり、地裁では無罪となっていましたが、逆転で有罪となりました。

コインハイブそのものは個人的にあまり行儀のよくないJavascriptだなとは思っていましたが、それだけで違法といえるかというとそんなことはないと考えていたので少し驚きました。

こちらの記事に判決の詳報が出ていますが、こちらの内容の通りに判例となってしまうと、Webサイトの運用等々に色々支障が出そうです。

https://www.bengo4.com/c_1009/n_10749/

“サービスの向上は、使用者が気づかないような方法で、意に反するプログラムの実行を受忍させた上で実現されるべきものではない。”

この一文がわりとすごいな、と思っています。通常のWebサイト・Webサービスは閲覧者の目に見えないところでGoogle Analyticsなどで解析を行っており、それらのデータに基づいてサービス等の改善を図っています。
ここを否定されると厳しいものがあります。とはいえ欧州のGDPRの関係でWebサイトの利用に際しCookie等々を利用する場合は、閲覧者から事前に許可を取る流れにはなっていますので、そこは仕方ないのかなと思いつつもこの判例が確立することで、例えばそういった処置を失念してサービスを運用してしまった時にいきなり家宅捜索・逮捕まで行ってしまいそうで怖いですね。

弁護側は最高裁まで争う姿勢でいるようなので、今後の流れにも注目したいところです。