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北方謙三『楊家将 上・下』

今回紹介する書籍は
北方謙三『楊家将 上・下』

物語の舞台は10世紀末の中国。
小国乱立の時代は終わりを告げ、中原に残るは北漢と宋のみ。
やがて北漢は滅び、宋が中原を制する。
その宋の領土を北から虎視眈々と狙うのが、遼という国。
強力な騎馬軍団を擁するこの国は、宋の一部であった燕雲十六州を奪い取り、南下の機会を窺っていた。
外様であり、北辺の守りを任されている楊家は、遼との血戦で常に最前線に立たされる。
楊家の長で「伝説の英雄」として語り継がれる楊業と七人の息子たちの熱き闘い。

日本ではあまり知られていませんが、原作『楊家将演義』は中国では、『三国志演義』や『水滸伝』に並ぶ人気があるそうです。
物語は楊業が元々仕えていた北漢へ宋が侵攻、楊業率いる楊家軍がそれを迎え撃つところから始まります。
その後の宋への帰順、息子たちの成長、やがて始まる遼との決戦が北方謙三らしい、熱さで書かれています。
登場する人物たちの人物像がしっかりしており、物語もとても読みやすくとにかく戦の描写が、臨場感溢れていて素晴らしかったです。