コラム
おすすめの本「孔丘」
今回紹介する書籍は
宮城谷昌光「孔丘」
春秋時代、魯に生を享けた孔丘は、家族の情愛に恵まれずに育つが、詩と礼を愛する青年となる。
三十で官途を辞し、首都・曲阜に建てた教場には次々と若者達が入門してきた。
有力貴族が主君を脅かす魯にあって古の学問への探究心やみがたく、四十を迎えんとする孔丘は、先進国・周に留学する。
儒教の創始者孔子を描いた小説で、神格化された孔子ではなく、失言があり失敗もあった孔丘という人物を書いています。
多くの人々を教え導いた偉人であるが、妻には愛想尽かされ、一人息子とも心を通わせられない。
稀代の教育者ではるが、どこへ行ってもあと一歩のところで逐われる。
なんとなく聖人のようなイメージを持っていた分とても新鮮な気分で読めました。
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