コラム
AI関連各社の動向に関して

直近でAI関連各社がそろってフラッグシップモデルをリリースしていたので簡単にご説明します。
※日付は現地時間
OpenAI
GPT-5.6 Sol、GPT-5.6 Terra、GPT-5.6 Lunaを2026年7月10日に一般公開しました。
賢さや使用量の大きさについては「Sol>Terra>Luna」となっており、TerraとLunaはCodexおよびWorkでしか利用できません。Codexは主にコーディング用途で利用する機能となっており、5.6リリース以前からありました。Workは今回新規に実装された機能で、調査・分析・資料作成などの作業を複数ステップまとめて行い成果物を得るためのものになっています。Workと既存のスケジュール機能を組み合わせて使うのもよさそうです。Workのリリースに伴い、従来のCodexアプリはChatGPTアプリと統合され、CodexとWorkおよびチャットをすべて利用できるようになっています。なお、Workの使用量はCodexと共有になっており、基本的に5時間以内および週次で使用量の制限がかかっています。ちなみにCodex・Workの使用量はチャットとは別になっていますので、CodexとWorkを使い切ってしまったとしても次の週までチャットが利用できないということはありません。
ちなみにGPT-5.6の性能としては5.5の延長線上で優秀な実務担当者といった印象です。
Anthropic
2026年6月9日にClaude Fable 5がリリースされましたが、わずか数日で米国政府が急遽差し止めてしばらく利用できなくなっていました。2026年7月1日に提供が再開されましたが、定額プランでの利用は週次制限の50%まで2026年7月7日までのお試しということになっていました。当然チャットだけでなくClaude Codeで利用可能です。Claudeの使用量制限はChatGPTと同様に5時間内の制限と週次の制限があります。ただし、ChatGPTと異なりClaude Codeの使用量とチャットの使用量が合算になっているところに注意が必要です。例えばClaude Codeで週次の使用量を使い切ってしまうと次の週までチャットすらできなくなってしまいます。
なお、お試し期間は2度延長されており現状2026年7月19日までとなっており、その後は使用量に応じての従量課金になることがアナウンスされています。業務用途で常用するのはやや厳しいと思われます。7月19日の前にOpusの次期モデルであるOpus 5がリリースされて、定額で利用できなくなるFable 5の代わりの立ち位置になるのではないかという噂も流れていますが真偽不明です。
Fable 5は少ししか触っていませんが0を1にする作業はGPT-5.6より優れていると思います。企画やシステムの仕様決めなどはFable 5で行うのが良さそうです。費用がかさむので採用するかどうかは別にして、Fable 5で壁打ち・仕様決めを行い、GPT-5.6で実装、Fable 5でレビューというサイクルでシステムを開発するのが良さそうな気がしています。
SpaceXAI
2026年7月9日に最新モデルのGrok 4.5をリリースしました。コーディングエージェントとしてはGrok Buildを利用します。性能的にOpus 4.8を上回っているとのことです。
個人的に使ったことがないので正確なところを説明できません。この記事 (https://gigazine.net/news/20260709-grok-gpt-claude-build-apps/) では速度と費用のバランスで評価されています。
なお、以下のニュースのようにミスなのかは不明ですが、ユーザーの意図しないところでのデータ送信されていたとの報道もあり、業務用途では今一つ信用しがたい印象です。※当該事象は解消し送信されたデータも既に削除されてはいるようです
https://gigazine.net/news/20260713-grok-build-sending-data/
2026年5月19日にGemini 3.5 Flashをリリースしましたが、未だにフラッグシップモデルは2026年2月19日にリリースされたGemini 3.1 Proのままです。Gemini 3.5 Flashは速度面で優れていますが、思考が浅く同じタスクをこなす場合でもトークン数(=コスト)が嵩むという評価が多く見られます。Gemini 3.1 Proもエージェント性能の評価はあまり芳しくありませんので、気になるのはGemini 3.5 Proのリリースがいつになるのかというところです。ちなみにビジネス向けのGoogle Workspaceに付随するGeminiでは基本的にコーディングアプリのAntigravityを利用できないので注意が必要です。※エンタープライズ向けの別契約が必要らしいです
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